【駆け込まない寺】No.005

⑤ 入口ではなくて出口をしっかり考えましょう。

昔、技能実習の出口は3年後の帰国一つしかありませんでした。
今は、3年後に技能実習3号又は特定技能1号への移行又は帰国の出口が、、更に5年後・・・・永住という出口まで長い道のりと沢山の分岐点が出来ています。まずこの3年帰国システムが、永住可能システムに変わったという事をしっかりと理解して下さい。
3年ポッキリだったものが、ず〜っと面倒を見る仕組みに変わっているのです。

入口と出口の勘違いというのも大きいですね。日本でもよくある、入試合格がゴール、資格試験合格がゴールだと勘違いするって話です。
外国の若者も、「日本へ行く」というのがゴールだと勘違いしている場合も多いですし。日本側も採用したら「外国人雇用をした！」と終わった気になってる方もいます。
このゴール間違いが多くの問題を生み出してます。　スタートなのです、外国人雇用も日本での出稼ぎも何もかも始まったばかり、今から楽しいこと苦しいこと、いろんなことが始まるのです。

外国の若者に
「あなたのゴールは何処ですか？」
「あなたのやりたい事は何ですか？」
「あなたが日本に来た目的は何ですか？」
「日本に来てどんな目標を持ってますか？」

【Youは何しにニッポンへ？】

出口をしっかりと聞いてください。もし考えてなかったら考えさせてあげて下さい。話し合って下さい。
目標無しで日本で働くなんて無駄です、ロクな結果になりません。帰国してもらって下さい。
しっかりと目標持っていたら、多くのトラブルは避けられます。
日本側もそれに向けて応援することができます。

この部分は修ちゃんの譲れない所。最初にきっちりと話し合って下さい。
※実はこれ、面接の時に徹底的に追い込んで本音を聞き出すべきなのですけどね😜😜😜

これが外国の若者の出口。

実はもう一つ。
日本側、雇用する側の出口も明確にする必要が有ります。
外国の若者を日本に連れてきて、あなたは何がしたいの？　3年、5年、8年、10年、永住、帰国、どうしたいの？　3年で帰国して欲しいの？　特定技能2号許可まで取って永住してほしいの？　その時会社でどんな仕事をしてもらおうと考えてるの？

この部分が甘い経営者は多いですね。行き当たりばったり経営。他責経営者。しっかりと考えてみて下さい。
そして、入り口が決まってて、出口が決まったら、その間の経路道順はいろいろあるますがそれは日本側がしっかりと考えて出口まで誘導しないとダメなんです。　本人任せにすると、突然「退職届」出てきたり、失踪されたり、駆け込まれたりしちゃうんですよ。　本人任せにしておいて、「日本語が出来ない！」「仕事が出来ない！」って文句を言う人が多いのにも呆れます。

外国の若者が目標に向かって走ります。あなたはきちんとその経路を教えてあげて下さい。並走して走って下さい。時には前を、時には後ろを。　怒ったり褒めたり、叱咤激励して若者をゴールまで導いてあげて下さい。
それがあなたのゴールなのですから。
雇用条件書を提示して、若者を雇用して、
あなたは何をしたいのですか？
あなたはどのようになりたいのですか？
どのような若者になってもらいたいのですか？
それを明確にすれば、今後あなたが何をしなければならないかは、自ずとわかるはずなのです。

（例えば介護）
あなたは若者を雇用してどうしたいの？　長く働いて欲しい？定着して欲しい？
介護の場合介護福祉士にならないと長期雇用は不可能です。EPAの多くが5年で涙の帰国。
あなたの出口が「長く働いてもらいたい」若者の出口が「長く働きたい」なら話は単純。入国から直ぐに介護福祉士合格への道を示して、あなたが指導してあげて下さい。きっちりとあなたが指導（人材育成）すれば、あなたも若者もゴールに辿り着かと思いますよ。

外国の若者に
「あなたは日本に来て何がしたいの？どのようになりたいの？」

日本の社長さん
「あなたは外国の若者を雇って、どんな会社にしたいの？　その若者をどのように育てるの？」

これが、、出口です。

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【独り言】
何がしたいのか質問すると、、
「沢山お金を稼ぎたい！」って返事もあります。

金を稼ぐ、貯金するってのは手段。

手段を聞くのではなくて、聞く時は「状態」を聞いてみてください。　一般に「ビジョン」と呼ばれてますが、、若者達の将来の夢、ビジョンを聞いてみてください。

まぁ、その前にあなたの外国人雇用に関する目的目標、ビジョンが明確であるかどうか、もう一度よく考えてみてください。
こうする、ああする、こうしたい、ああしたい😱😱手段しか出てこない人がいます。　危ないですよ。ゴールに到達できないですよ。手段しか出てこない人にはそもそもゴールが無いのですから。
😀😀😀😀😀😀😀😀😀😀