進路指導

人材育成

【進路指導】

3年間の実習期間だけのお付き合いだった旧技能実習制度。色々な問題を残して、2017年に新制度へ、技能実習3号が追加。
その後2019年に特定技能が出来て、技能実習を3年間満了すれば特定技能1号への道が追加、更に建設、船舶では特定技能2号で無期限に日本で就労する事が可能に、介護も介護福祉士国家試験に合格する事でこちらも無期限在留が可能になり、技能実習生にも永住への道が開けました。
それまでは3年間でどれだけ稼げるか、帰国してから何をするかと言った限られたビジョンしか持てませんでしたが、、今はその選択肢は増えて、監理団体や実習実施者、そして特定技能受入機関、登録支援機関の役割として、外国の若者達への適切な「進路指導」が一つのポイントになってます。
選択肢が増えてから既に3年経過しているのですが、この「進路指導」を理解しないで手抜きした為に、最近は色々なところでトラブルになっている話を耳にしています。
まぁ若者達のワガママもあるのですが、それは日本の若者達も同じ、自分の将来の夢、ビジョンをしっかりと考えさせて適切な進路を決定させる事が重要になってます。
・帰国します
・他の会社へ移りたい
・まだ日本で働きたい
・別の職種で働きたい
・都会へ行きたい
これが、後出しジャンケンのように、期限の間近になってから、コロコロと進路希望が変わって、監理団体も企業も振り回される事件がかなり多く発生しています。更に魑魅魍魎ブローカーさん達が絡んできて、在留申請時のトラブルも多いですねー。
監理団体側からすると、在留資格変わっても帰国するまでが技能実習というのもあり、、その監理外に勝手に行かれると、失踪と同じことになってしまいますから、確実に情報は掴んで機構や入管に報告しようとします。 しかし魑魅魍魎ブローカーさん達はそんなことお構いなし、勝手に本人と連絡して転職を決めて、これ出せあれ出せといろんな資料要求をして、出し渋ると文句を言ってきます。業界の仁義なんて無視なんでしょうね。ブローカーさん達は。
寝耳に水の急な退職、転職、引っ越しなんてのも、結構有りますねー。

これに関しては、入国後から確実に本人とその進路に関して話し合いをしておくべきだと考えてます。
そしてその選択肢、進路に合わせた日本語能力や受験や技能教育等、育成体制を整えて3年間実習を実施することだと考えています。
介護なら介護福祉士を目指して初年度からカリキュラムを組むべきでしょうし、他の職種も、具体的な要件が不明では有りますが、技能検定2級や1級などを目指してカリキュラム組んでおくのが望ましいでしょうね。土壇場になって特定技能2号になりたい!と言われても後の祭りになりますからね。
「進路指導」、、、今後かなり重要な支援項目になっていくのは確実じゃないでしょうか。
「あの会社へ行くとずっと日本で働けるよ。」
「あの登録支援機関は、将来の事まで支援してくれるよ。」
「あの送り出しから日本へ行くと永住の可能性が大きいらしいよ。」

外国の若者達の選択の一つの指標になっていくと思っています。

実際には、日本でずっと働き続ける若者はそれほど多くはないと思います。結婚、出産の問題、家族の問題、それぞれ事情がありますから、日本の企業の思い通りにはなりません。永住なんて数%もないのかもしれません。

しかし、人気が出るのは「進路指導」のできる団体、それに合わせた「人材育成」の出来る団体。そういう団体が選ばれるのは間違いなさそうな気がしています。

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